インドネシア人歌手Fatimahさん、ムスリムフレンドリー岡山旅行

インドネシア人歌手Fatimahさん、ムスリムフレンドリー岡山旅行

日本在住のインドネシア人歌手イチャさん(Fatimah Zahratunnis @icazahra)さんが、紅葉がきれいな季節に岡山市・吉備中央町・真庭市を訪れてくれました。
豊かな自然と紅葉の景観、歴史的な建築、日本の文化を感じられる古き良き街並のみならず、ハラル認証のお食事や、ムスリムフレンドリー対応をしている各施設、そして着物の着付け、お寿司作り体験など、ここでしか楽しめないものもたくさん!

イチャさんの巡った3泊4日をご紹介します。

*イチャさんは、人気番組「のどじまん THE ワールド2015」に出演し優勝するほどの実力の持ち主。圧倒的なな歌唱力を武器に、インドネシア・日本で活躍しています。

<1日目>

KIX(関西国際空港)に到着したイチャさんは、まずはお得に電車・新幹線の旅ができるKansai WIDE Area Passを購入。「Airport Expressハローキティはるか」に乗車し、関西空港駅から新大阪駅へ移動します。楽しい旅の始まりです!新大阪駅では新幹線に乗り換え岡山駅に向かいます。

この日は、1日に数本運行されているハローキティ新幹線に乗車することができました!社内のいたるところがかわいいキティちゃんデザインになっていて、移動中も楽しく過ごすことができちゃいます。

岡山に到着したら、まずは昼食。

岡山駅周辺には、ピーチマーク取得(ムスリムフレンドリー対応)飲食店がいくつもあります。

今回は、「食事処 おかべ」で数量限定の「生ゆば丼定食」を堪能しました。肉類を使わない豆腐と野菜のヘルシーで美味しい料理を提供している、ミシュランガイド掲載、ピーチマーク取得の日本食レストランです。

岡山県を北に向かい真庭市の勝山地区へ。

町並み保存地区に指定されている勝山地区には、白壁の土蔵、格子窓の商家が現存しており、さらにシンボルであるのれんが家や商店の軒先に掲げられており、日本の昔ながらの街の雰囲気を感じることができます。

イチャさんは、街歩きを楽しんだ後、草木染体験を行いました。ここではハンカチの染め物に挑戦し、自分でデザインを考え、素敵なハンカチのお土産が出来ました。

1日目の宿泊地、湯原温泉・旅館「八景」を目指します。

湯原温泉には、温泉旅館はもちろん、旅の途中にふらっと立ち寄れる手湯・足湯などもあります。
旅館「八景」に到着したら、まずは浴衣を選びます。気に入った柄の浴衣を着て館内やお部屋でゆったりと過ごしましょう。
食事は、季節に応じた素材のお料理を提供します。ムスリムフレンドリーメニューを予約すれば、豚肉を使わないメニューに変更も可能です。

お風呂は室内の温泉だけでなく露天風呂もあり、11月には露天風呂にもみじが落ちてくるなど秋の風情を感じることができます。

<2日目>

湯原温泉を出発し、西日本屈指のリゾート地である蒜山高原を目指します。

蒜山に向かう途中、「福田神社」に立ち寄りました。境内には樹齢650年の大きな銀杏の木があり、紅葉のタイミングがあえば一面黄色の絨毯が彩ります。

イチャさんの訪問の際は、少し紅葉の時期に遅れてしまいましたが、晩秋の雰囲気を味わうことができました。

次に訪れた「蒜山鬼女台展望台」はすすきの群生地となっており、すすきと一緒に蒜山を一望することができます。運が良かったら、紅葉と雪景色が見えるかも・・・。

その後、「蒜山ハーブガーデンハービル」で、ハーバリウム作り体験を行いました。ドライフラワーを自分で選び、小さな瓶の中に自分の好みの花の世界を作ることができます。ハービルにはラベンダーをはじめ約200種類のハーブが栽培されており、季節によって異なる香りが楽しめます。

昼食は、ピーチマーク取得の「蒜山高原センター」でジンギスカンを楽しみました。ハラル認証のラム肉と野菜を鉄板で炒め、この秋に収穫されたばかりの日本米と一緒に美味しくいただきました。また、「蒜山高原センター」ではお土産をたくさん置いているので、お買い物もお楽しみください。

蒜山を後にして、日本の滝100選の1つ「神庭の滝」へ。
110mの高さの迫力ある滝が、鮮やかな紅葉に囲まれている絶景です。
ときには、猿が山から下りてきて、近くまで歩み寄ってきてくれることも。

2日目の宿泊地は、吉備中央町にある「農家民宿・みっちゃん」です。

「農家民宿」では、昔から変わらない日本の農村での生活体験を行うことができます。

「みっちゃん」は、今回宿泊するお家のお母さんの名前です。

畑から大根や白菜など野菜の収穫をしたり、お米が一番美味しく炊けるというかまどでのご飯炊きに挑戦したり、日本の家庭ならではの体験ができます。

秋も深まり寒くなってきたので、夕食は体が温まるお鍋です。

お母さん・みっちゃんと一緒に、収穫した野菜などを切り分け、鍋に盛り付け、おしゃべりをして出来上がるのを待ちます。お鍋のだしにはハラル認証調味料を使っているので、ムスリムの方でも安心して召し上がっていただけます。

寝室は、畳の和室に布団を敷いて寝るという日本ならではの体験も。

<3日目>

朝食を食べたら、お母さん・みっちゃんとお別れです。

3日目の目的地に向けて出発!

吉備中央町には、日本の名勝に指定されている「豪渓」という美しい渓谷があります。清流ともみじが調和した渓谷で、イチャさんが訪れた時期はもみじがきれいに色づいていました。

外国人訪日旅行客のみなさんにはまだあまり知られていないけれど、紅葉の美しい写真スポットです。

次に岡山市の足守地域を訪れました。

近水園(おみずえん)では、数寄屋造りの歴史ある日本建築を見ることができます。

その後、陶芸体験のある足守プラザを訪れました。ムスリムの方に嬉しいお祈り部屋が設置されています。

次は吉備津神社に向かいます。ここは、岡山に伝わる桃太郎の伝説に関係が深い神社です。神社本殿と拝殿が日本で唯一の吉備津作りとして国宝に指定されているだけでなく、全長360mの美しい廻廊があり、思わず写真を撮りたくなってしまうでしょう。この神社にある釜には鬼の首が埋まっていると言われており、吉凶を占う体験もできます。

ランチは、インド家庭料理のミレンガです。ミレンガはハラル認証を受けており、どの料理を選んでも美味しく安心して食べられます。どの料理もボリュームがあり、お腹いっぱいになること間違いないです。また、ミレンガには常設のプレイヤールームも設置してあります。

続いて、400年の歴史がある岡山城を訪問です。岡山城は外観を楽しむだけでなく、城内で様々な体験をすることができます。その中のひとつ、着物の着付け体験を行いました。城のお姫様が身に着けている艶やかな着物を着て写真を撮りました。なんとこの体験は無料です。

*岡山城の改修があり、2021年6月頃から2022年秋まで岡山城に入ることができません。

おやつに吉備団子はいかがですか?

廣榮堂の吉備団子はハラル認証を取得している上に、白桃味や抹茶味もあり、個包装されているのでお土産にぴったりです。

夜のアクティビティ前に、本日の宿泊先であるホテルグランヴィア岡山にチェックイン。

岡山駅直結で、宿泊者でなくても使用できるお祈り部屋もあり、事前の予約を行えば、ハラルミートを使用したディナーを食べることもできます。
また、ファミリーデラックスルームでは、1部屋で最大7名まで宿泊できる部屋もあり、友達や家族との宿泊にぴったりです。

ホテルで一息ついたら、岡山駅前から路面電車に乗り、岡山後楽園で下車。

E岡山後楽園と岡山城のライトアップを見に向かいます。昼間の景観とはことなった幻想的な世界に、きっと驚きます。

*ライトアップは、例年春・夏・秋の一定の期間に行われています。

岡山で最後のディナーは、「ひとり鍋 恵(めぐ)」ですき焼きです。

ひとりひとりに鍋が用意されており、ハラル認証肉やハラル認証調味料、さらにはハラル用の鍋も用意しており、自分のペースですき焼きやしゃぶしゃぶを食べることができるお店です。

ホテルに戻る途中に、街中を横切る川沿いにイルミネーションが点灯されていたので、眺めながらホテルに戻ります。

<4日目>

最終日は、日本で初めての「招き猫美術館」から。

700匹を超える「招き猫」が集まった幸せを呼ぶパワースポットで、「招き猫」の絵付け体験もでき、オリジナル「招き猫」をお土産に持ち帰れます。

喜怒哀楽というお寿司屋では、食べるだけではなく寿司握り体験ができます。
まずは練習用のお寿司を使って練習、その後、本物のシャリとネタを使って握りますが、イチャさんは練習の成果が出てきれいにお寿司を握れました。自分で握ったお寿司は格別の味がするはず!

お昼ごはんを食べてひと段落したら、鬼ノ城を訪ねます。

鬼ノ城は桃太郎伝説のひとつで鬼が住んでいたお城と言われており、かって山の上に造られており、現在は門が復元されています。山の上の開かれた場所にあり、遠く瀬戸内海まで見渡すことができる絶景です。

岡山旅行の最後は、倉敷美観地区を訪問しました。

白壁の蔵屋敷、なまこ壁、柳並木の風景、情緒豊かな町並みが楽しめ、伝統的な建物が作り出す町並みや、倉敷川沿いのレトロモダンな風景が訪れる人々を魅了し続けています。

「大手まんぢゅうカフェ」では、日本三大まんじゅうの一つ「大手まんぢゅう」を蒸したての状態でコーヒーやお茶などと一緒に食べることができます。
次に、「桃太郎のからくり博物館」で、不思議で驚きのアトラクションをいっぱい体験しました。とても盛り上がること間違いなしです。

倉敷は国産帆布の約7割を生産する日本一の産地で。倉敷でつくられた一級帆布こそが「倉敷帆布」と呼ばれており、トートバッグやリュックなど素敵なバッグがたくさんあり、一目惚れするバッグに出会えるでしょう。

最後は、驚きのスイーツに挑戦です。

倉敷は日本産ジーンズの発祥の地であり、ジーンズの聖地とも言われております。倉敷美観地区にデニムストリートがあり、なんと、デニム色のデニムソフトクリームを召し上がることができます。その味は・・・みなさんご自身で確かめてください。笑

イチャさんが3泊4日で岡山を満喫されましたが、もっとゆっくり楽しみたかったみたいです。

岡山での観光は、ムスリムの方も安心して楽しむことができますので、ぜひ、みなさん岡山へお越しください。